LINE広告の運用とは?配信面・計測・成果を出すコツ

LINE広告は、国内で最も利用率の高いコミュニケーションアプリ「LINE」上に広告を配信できるプラットフォームです。
トークリスト、LINE NEWS、タイムライン、ウォレットなどユーザーの利用頻度が高い枠に広告配信できるため、中小企業から大企業まで幅広い業種で活用されています。
また、LINE公式アカウントとの連携により、友だち追加・メッセージ配信・クーポン配布など、広告からそのままCRM施策へつなげやすい点も大きなメリットです。
本記事では、LINE広告の特徴、メリット、課金方式、ターゲティング、運用の注意点まで体系的にまとめています。

インターネット広告分野の調査・分析を行う株式会社しごとウェブ編集部が、中立的な立場で内容を整理・解説しています。

最終更新:2025-10-25

1. LINE広告とは

LINEの各面(トークリスト / VOOM / NEWS / LINEマンガ / ポイント ほか)に配信し、年齢・性別・興味関心・地域・類似などのターゲティングで配信最適化を行う広告です。公式アカウント・ミニアプリ・友だち追加と一体設計できるのが特長です。

2. 仕組み・計測

  • 計測:LINEタグ / SDK(アプリの場合)、必要に応じてコンバージョンAPI(CAPI)連携
  • アトリビューション:クリック / ビュー(ポストビュー)両計測。計測窓口はKPIに合わせて設定
  • 面最適化:配信面の文脈に合わせた縦長画像 / 短尺動画を用意し、面別でABテスト
  • ファネル連携:友だち追加 → リッチメニュー / ステップ配信 → ミニアプリ(予約/クーポン)でCV導線を構築

3. ターゲティング設計

  • コア:年齢 / 性別 / 地域 / 興味関心
  • ファーストパーティ:友だちリスト / 来店者 / 会員DBのアップロード&マッチング
  • 類似(Lookalike):顧客価値(LTV高 / 購買頻度高)ベースで類似拡張
  • リマーケティング:サイト訪問 / 友だち追加後未購入 / カゴ落ち など行動別にセグメント
  • 除外設計:既存購入者・問い合わせ済み・短期接触者を除外してCPAを最適化

4. クリエイティブの基本

  • 推奨比率:1:19:16 を両方用意(面別に出し分け)
  • 動画:6〜15秒中心。冒頭1〜3秒でベネフィットを提示、静止画サムネも最適化
  • コピー:ベネフィット + 社会的証明(実績/レビュー) + 明確なCTA
  • LP整合:広告の訴求とLPの見出し・KVを一致させ、離脱を抑制

5. 運用の基本

  • 目的別キャンペーン:友だち獲得 / CV / 来店 / アプリエンゲージなど
  • 入札・配信:自動入札を基本に、学習安定のため十分な日予算を確保
  • 頻度管理:フリークエンシー上限・クリエイティブローテーションで疲労を回避
  • KPI:CPAだけでなくLTV / 友だち継続率 / クーポン開封率 / 来店率も併せて評価

6. CRM/公式アカウント連携

  • 友だち追加導線:広告→友だち追加→ステップ配信で教育・CV誘導
  • セグメント配信:属性・行動に応じたメッセージ出し分け
  • ミニアプリ:予約 / 会員証 / クーポン / アンケートでオフライン連動を強化

7. よくある失敗と対策

  • 失敗:面を跨いだサイズ未対応 → 対策:1:1と9:16を最低セット
  • 失敗:CPA偏重で友だち後の育成が弱い → 対策:KPIにLTV/継続率を含める
  • 失敗:学習リセットを頻発 → 対策:キャンペーン構造を安定化、入札/予算の急変更を避ける

8. 注意法令

  • 景品表示法:ベネフィット表現・価格表示の根拠管理
  • 特定商取引法:表示義務(事業者情報/返品/支払)・誤認を招く勧誘の禁止
  • 個人情報保護法:同意取得 / 安全管理 / 目的外利用の禁止(CAPI/顧客DB利用時は特に厳格に)

9. よくある質問

Q. LINE広告の主な配信面は?

A. トークリスト、VOOM、LINE NEWS、LINEマンガ、ポイントなどです。面ごとに最適な比率(1:1 / 9:16)と尺で制作します。

Q. 成果を出すためのKPI設計は?

A. 短期はCPA/友だち単価、中期はCVR/開封率/クリック率、長期はLTV/継続率/来店率を併用して評価します。

Q. 公式アカウントやミニアプリとの連携は必須ですか?

A. 必須ではありませんが、友だち追加→ステップ配信→ミニアプリ(予約/会員証/クーポン)まで設計すると再現性が高まります。

Q. 法令面で気を付けることは?

A. 景表法・特商法・個人情報保護法を遵守します。特に価格・効果表現の根拠管理、同意取得、CAPI/顧客DB利用時の安全管理が重要です。

10. まとめ

広告 × 公式アカウント × CRM”の統合運用が勝ち筋。面別クリエイティブ・正しい計測・LTV評価で成果を最大化します。

監修:株式会社しごとウェブ 編集部|公開日:2025年10月25日